本記事では、多読を実践するためのツールとテクニックについて解説します。
Audibleを始めとしたオーディオブック、オンラインリーディングプラットフォーム、ニュースアプリ、ポッドキャストなど、現代のデジタルツールを駆使して多読を助ける方法を提供します。
また、スキミングやスキャニングなどの読書テクニックも紹介します。
これらの情報を活用して、あなたの多読習慣を充実させていきましょう。
はじめに
多読とは
多読とは、自分が理解できるレベルの文章を、大量に読むことを目指す読書法です。
読む量を増やすことで、自然と語彙力や理解力が上がり、読書速度も向上します1。
多読の重要性
多読は語学学習の一部として特に重要な方法であり、あらゆる年齢層とレベルの学習者に適しています。
多読によって読者は新しい語彙を自然に吸収し、文法構造を繰り返し見ることで理解を深めることができます。
さらに、多読は読者が新しい文化や考え方に触れる機会を増やし、知識を広げるのにも役立ちます2。
多読の障壁とその対策
時間の問題
多読をするためには大量の時間が必要と思われがちですが、忙しい生活を送る現代人にとって、時間を見つけることは容易なことではありません。
この問題を解決するためには、読書を日常の一部に組み込むことが有効です。例えば、通勤中や昼休み、寝る前の数分など、空き時間を利用して読書を行うことが可能です。
書籍のコスト
本を大量に購入すると、経済的な負担が大きくなることもあります。
しかし、デジタルリーディングプラットフォームの利用や、図書館での借り読みなどを利用することで、コストを抑えることが可能です。
また、オーディオブックサービスのAudibleは、月額1,500円で12万以上の様々な作品が楽しめるため、書籍の購入コストを大幅に抑えることができます。
物理的なスペース
本を多量に保管すると、物理的なスペースが問題になることもあります。
しかし、電子書籍やオーディオブックなどのデジタルフォーマットを利用すれば、この問題を解決できます。
Audibleなら、PCやスマホ1台で全てのオーディオブックを管理・視聴できるため、物理的なスペースを節約できます。
多読を助けるツールとテクニック
オンラインリーディングプラットフォーム
インターネットの普及により、オンラインで利用できるリーディングプラットフォームが増えています。
これらのプラットフォームを利用することで、読書にかかるコストを抑えつつ、様々なジャンルの本を手軽に読むことが可能になります。
Kindle Unlimited
Amazonが提供している電子書籍サービス、Kindle Unlimitedは、月額980円で読み放題のサービスを提供しています。
数十万冊の書籍が含まれており、好きな時に好きなだけ読むことができます。
Google ブックス
Google ブックスは、Googleが運営する電子書籍サービスです。
全文検索が可能で、一部は無料で閲覧可能、また購入して読むこともできます。
オーディオブック
読書時間がない、移動時間を有効に使いたいという方には、オーディオブックがオススメです。
文字を読む代わりに、ナレーションを聞くことで本の内容を楽しむことができます。
Audible
Audibleは、Amazonが運営するオーディオブックサービスで、12万以上の作品が楽しめます。
通勤中や運転中、家事をしながらでも本を楽しむことができるため、多読に役立ちます。
また、先述の記事「積読を解消する新習慣!Audibleで「聞く読書」を始めよう」でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ニュースアプリ
多読に活用できるのは小説や専門書だけでなく、ニュース記事も大いに有効です。
以下に紹介するニュースアプリは、日々の新鮮な情報を英語で読むことができ、多読と情報収集を同時に行うことが可能です。
BBC News
BBC Newsは、世界各地からの信頼性の高いニュースを提供している英国の公共放送です。
アプリでは最新ニュースを常にチェックすることができ、多読に活用することができます。
CNN
CNNもまた、世界中からのニュースを提供する信頼性の高いメディアです。
アプリでは、最新のニュースを読むだけでなく、ビデオコンテンツも楽しむことができます。
ポッドキャスト
ポッドキャストは音声メディアで、専門的な話題からエンターテイメントまで、幅広いジャンルのコンテンツが提供されています。
オーディオブック同様、移動時間や家事中などに聞くことができ、多読に役立つツールです。
読書トラッキングアプリ
多読を続ける上で、どれだけ読んだかを管理することも重要です。
読書トラッキングアプリを利用すれば、読んだ本の記録をつけたり、感想を書いたり、他のユーザーと交流したりすることができます。
Goodreads
Goodreadsは、世界最大の読書コミュニティであり、読書トラッキングアプリでもあります。
読んだ本のリストを作成したり、レビューを書いたり、他の読者のレビューを読んだりすることができます。
また、おすすめの本を見つけるのにも役立ちます。
多読のテクニック
多読を行う上で、読書のテクニックを使うことで効率的に読むことが可能です。
以下では、多読に役立ついくつかのテクニックを紹介します。
スキミングとスキャニング
スキミングとスキャニングは、速読のテクニックの一つです。
スキミングは文章全体の主旨を把握するために、文章をざっと眺めるテクニックです。一方、スキャニングは特定の情報を探すために文章を素早く見るテクニックです。
これらのテクニックは、大量の読書素材を効率的に読むのに役立ちます。
フレーズリーディング
フレーズリーディングは、一つ一つの単語ではなく、一連の単語(フレーズ)をまとめて読むテクニックです[。
この方法は、自然な読み方に近いため、リーディングスピードの向上に役立ちます。
ページ数より内容重視
多読の目的は、量をこなすことではなく、読むことで得られる情報や知識、楽しみを最大化することです。
そのため、ページ数を競うのではなく、自分が読みたいと感じる内容を選ぶことが大切です。
まとめ
多読は、語学力向上だけでなく、思考力や理解力の向上にも寄与します。しかし、そのためには大量の書籍を手に入れ、時間を見つけて読む必要があります。
この記事では、その障壁を解決するためのツールとテクニックを紹介しました。
ツールとテクニックを駆使して多読を楽しむ
ツール/テクニック | 説明 |
---|---|
Kindle Unlimited | 月額料金で何千もの本を読むことが可能 |
Google Books | フリーと有料の多種多様な本を提供 |
Audible | オーディオブックを提供し、移動中や作業中でも読書が可能 |
BBC News, CNN等のニュースアプリ | 最新の情報を得つつ、多読を行える |
ポッドキャスト | 特定の主題やジャンルに特化した情報を聞きながら多読が可能 |
Goodreads | 読書をトラッキングし、読書の進捗を把握できる |
スキミングとスキャニング | ページを早く眺めて全体の内容を掴むテクニック |
フレーズリーディング | 一文や一節をまとめて読むことで、自然な言語のリズムや文法を身につけるテクニック |
ページ数より内容重視 | 本の厚さやページ数にとらわれず、内容の理解を重視する読書スタイル |
オンラインリーディングプラットフォームやオーディオブック、ニュースアプリ、ポッドキャスト、読書トラッキングアプリなど、さまざまなツールを活用することで、多読はもっと手軽で楽しくなります。
また、スキミング・スキャニングやフレーズリーディングといったリーディングテクニックを駆使することで、より効率的に読書を進めることが可能です。
多読で積読を解消
多読は、書籍のコストや物理的なスペース、時間といった、積読の主な原因を解決する手段でもあります。
特にオーディオブックは、時間を有効に使いつつ、大量の書籍を楽しむことができるため、積読解消に一役買います。
このように、多読は様々な方法で楽しむことができます。
さまざまなツールやテクニックを駆使して、自分なりの多読スタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。
参考文献
- Krashen, S. (2004). The Power of Reading. Heinemann.
- Day, R., & Bamford, J. (1998). Extensive Reading in the Second Language Classroom. Cambridge University Press.
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