不安障害について知っていますか?不安障害の基礎知識

不安障害について
医師

人間は他の動物と違い、多種多様な感情を持つ生き物です。

この感情が私たちを情緒豊かで幸せな生活を送ることを可能にしています。

でも私たちは怒りや不安、更にはねたみといった負の感情も持ち合わせています。

どうしてそんな感情が必要になったのか、疑問に思ったことはありませんか?

そういった負の感情とされるものも、実は私たちを守り、ふさわしい行動や決定ができるよう導く効能があるのです。

といっても、もしそれが暴走してしまったら…。

例えば不安という感情は人間だけでなく、サルや犬にもありますが、それら動物の不安は目の前の事や物に対してだけです。

でも人間はもう少し将来の事や、目に見えない物についても不安を感じます。

この高度な能力が時として私たちを苦しめることがあるのです。

「LINEの返信が来ないけど、もしかしてあの人に嫌われたのかも知れない」「明日飛行機に乗らなければいけないけど、去年の飛行機事故のニュース映像が頭から離れない」「除菌スプレーを買ったけど、除菌すればするほど周りが汚く感じられる」などなど、私たちが不安に感じる事はたくさんあるのではないでしょうか。

もしこれらの心配が深刻でなく、何かほかの用事をしている時にすっかり忘れてしまえるようなら、それは正常な反応と言えます。

医師

でももし、行き過ぎた不安を感じ、それが数ヶ月からもっと長い期間続くようならば、その不安は「不安障害」なのかもしれません。

不安障害とは、いくつかの不安症状を全般的にまとめた言葉です。

ある調査では地球の総人口の10パーセント、つまり7億人以上が何らかの不安障害を持っているという結果もあります。

10人に1人といえば、とても高い数字で私たちの周りにも必ず誰かがこの障害をかかえている、といえるでしょう。

不安障害を抱えている人や、周りの人にありがちなのが、「気合が足りない」といった間違った見方です。

これは性格の弱さではなく、治療を必要とする心の風邪のようなものです。

医師

もしあなたが、自分は不安障害ではないかと思ったなら、それは改善への第一歩を踏み出したといえるのではないでしょうか。

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不安障害の基礎知識

ぜひ読んでください!

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